ぼんやりが必要。その時間が生むものは
ぼんやりする時間が少ないと
自分が本当はなにをどう思っているか
よくわからなくなります。
だから、ぼんやりって大事です。
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ぼんやりの達人
猫活で知り合ったご近所のモトさんは
とても元気な80代半ば。
デパートやらサッカー観戦やら
わたしよりよほど積極的に外出しつつ
ぼんやりする時間もまた、大事にされています。
若い頃から子育てや仕事の傍らで
たくさんの本を読み、噛みしめ消化し
生き方に反映させたなんて
素敵なことをさらりとおっしゃる。
今は好きなだけ読んで
お茶をして、猫たちの世話をして
健康に日々を暮らしていければ幸せだと
50も違えど考えることはほぼ同じ
良き友人でもあります。
「あなた本好きでしょう」
袋いっぱいの文庫本を下げてやってきて
お返しにとかご盛りの枝豆と交換したのは
先月のことでした。
そう言ったことはないのだけど
その中の1冊がちょうど欲しかった
「聞く力」アガワ随筆傑作選 だったのはうれしい偶然。
ふふっと思わずニヤつくような随筆の中に
ハッとする一文がありました。
ボーッとするっていうことは
とっても大切なんですよ。
ボーッとしながら色々なことを想像する。
正確な知識なんて、後から知ればいいんですから。
(「聞く力」2 アガワ随筆傑作集より)
児童文学者の松岡享子さんの言葉です。
大好きだったくまのパディントンの翻訳者さんだ!
ぼんやりの効能
たくさんの情報に気軽に触れられる今
仕事を通じて多くの方と会う今
図らずともインプットの時間と機会には恵まれてます。
ただ、それを全然消化できていない。
ぼんやりすることで
知った・出会ったことがらを頭の中で膨らませ
自分自身のものに育てていくことができるというのに。
なるほど、だからいつも
見聞きしたことぐらいしか浮かばず
自分自身がどう思うかにまで考えが及ばない。
これにはひどく納得です。
ぼんやりが足りていないのです。
でも、これが案外むずかしくて
気づいたら寝ちゃうし
今日こそはと思ったのに
ついこちらを手に取ってしまい気づけば昼下がり。
名作だと同僚と話してたもんで….
特に最後の写真館のくだりとかたまらんです
あたりを読んで究極に無になるか
はたまたプロに教えを請うてみるか
新たな1冊に出会うもよし
猫の手を借りるもよし
兎も角、今年後半は「ぼんやり」します!
からだ中のタガが外れ、怠慢な表情をしていたら
意識的なものなので気にしないでと
ここにて先にお伝えしておこう。
おわりー
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