8年間の、すい臓がんとの闘い
久々の更新になりました。
なのにいつもの感じではなくあれなんですが
今同じような状況のどなたかと
かつての自分に向けて書きたいと思います。
あ、猫たちは元気です。
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すい臓がんと告知されて
父の長い闘いを見届けました。
ちょうど9年目を迎えたところでした。
生存率が主要がんの中で最低という危険ながん。
自覚症状がないため早期発見がむずかしいことは
メディアでも度々報じられています。
2010年のはじめにステージ4と告知されてから
しばらくはほんと検索魔でした。
よく理解もできない医学書や学術論文
闘病ブログ
食事療法に漢方、サプリの広告…
ひたすら読みました。
今起きていること、これから起こり得ること
よくも悪くも全部を知りたかったのです。
「あとどれだけ」が知りたかった。
でもいつだって絶望しました。
諸説あるけれど、5年生存率はおおむね7%
10年だと1%以下に。
手術ができてもとにかく予後が悪く
完治は、今の医療技術ではむずかしそう。
それでも調べずにはいられないあの感じ
なんなのでしょうねえ。
生きた人もいる
今もふと「膵臓癌」と検索してしまいます。
治療法は日々進歩しているとはいえ
結果に並ぶ内容は大きく変わらない印象です。
きびしい現実と著名人の訃報ばかりが並びます。
そして思ったのです。
余命以上に長く生きた人がいるということを
あの時の自分が読んだらどれだけ救われたか。
あてにならなくても
たとえ気休めでも、希望になること
少し気持ちが楽になることがあるのです。
だから書こうと思いました。
すい臓がんステージ4、当初手術不可
数ヶ月だろうと告知されてなお
丸8年生きた人はたしかにいました。
最期までこっそり小倉マーガリンのコッペパンを食べて
看護師さんにたしなめられてました。
みなさんそりゃもう愛情たっぷりで….
足るを知る
もちろん闘病は楽ではなく
大きな手術も抗がん剤の副作用も辛そうでした。
入退院を幾度となく繰り返した当人の
痛みや苦労は計り知れず、いつも不安や恐怖との闘いだったと思います。
まわりもまた同じ。
看護・介護はほんと壮絶です。
食事をはじめ、一挙一動に気をつけ最善を尽くし
笑ったり話せるだけで十分だと言い聞かせて。
素人レベルで気をつけていたこと、食事など
またときどき別枠で書いていこうと思います。
そうそう、
お正月には一時的に自宅に帰ることができ
普段と同じものを食べて紅白や駅伝を観ました。
いまさらですが、それってすごく幸せな時間だったんだなあ。
* * *
寂しいとか会いたいはずっと消えないものですが
今はただただ感謝と、ゆっくり休んでほしいという気持ちです。
多くの人の思いと力に支えられた日々でした。
誰もがいつかはという当たり前に気づき
考え方も今後の生き方も変わるであろう
きっかけであったことは言うまでもなく。
さて今月からは平常運転です。
おわりー
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